Uber Eats Japan 合同会社は、株式会社アイメッド、株式会社大賀薬局、おかぴファーマシーシステム株式会社、株式会社メドレーの4社向けに、ラストワンマイル配達ソリューション「Uber Direct」の提供を開始したと発表しました。
これにより、全国47都道府県で月間10万人のアクティブな配達パートナーが配達するUber Eatsのデリバリーネットワークを活用し、処方薬の即時配達が可能となります。
Uber Eatsが処方薬の配達を開始した背景
新型コロナウイルスの影響で、オンラインでの医療サービスや薬の配達が増えています。2022年1月に電子処方箋制度が始まり、3月には規制が緩和され、オンラインでの処方薬の需要が伸びました。
「Uber Direct」は、企業が自社の商品をUber Eatsのネットワークを使って素早く配達できるサービスです。企業は配達員を確保したり管理する必要がなく、全国47都道府県で迅速な配達が可能です。
Uber Eats Japan代表の中川晋太郎氏は、「医療DXを推進している4社にUber Directを導入できることを喜んでいます。現在、Uber Eatsアプリで販売されるOTC薬の注文も増加しており、医療DXの浸透とともに処方薬の即時配達ニーズが増加していくと考えています。」と述べています。
パートナーの1社であるメドレーの上級執行役員である中村隆之氏も、「全国での処方薬の当日配送サービスの実現により、より多くの患者に自宅で処方薬を受け取る選択を提供できます。」とコメントしています。
Uber Directによる処方薬配達の概要
「Uber Direct」による処方薬配達の概要は以下の通りです。
サービス内容
以下の4社の導入企業が提供するプラットフォームを通じて販売された処方箋薬を、Uber Eats配達パートナーが服薬指導・薬の手配完了後、最短30分で指定の場所へお届けします。
配達品目の制限
Uber Directを使用して、Uber Eats の指定する規制品目の配達を注文することは禁止されています。特に以下に該当する処方箋薬は、Uber Direct の配達は利用できません。
- 品質の保持(温度管理を含みます。)に特別の注意を要する薬剤
- 早急に授与する必要のある薬剤
- 麻薬や覚醒剤原料
- 放射性医薬品、毒薬等、流通上厳格な管理を要する薬剤等
- 一つの配達注文で患者への請求金額が20万円を超える薬剤
梱包
処方箋の内容(個人情報や薬品の詳細)は、個人情報保護のため、Uber Eats配達パートナーには確認できない梱包で実施されます。
また、配達元となる医療機関や薬局店舗の名称や住所などが判別できるラベルが、梱包の外側に添付されます。
さらに、医薬品の購入者宛の案内は、商品の梱包内に同封されます。
Uber Eatsでの配達手段
OTC医薬品を含む医薬品の玄関先への置き配達は禁止されています。購入者が届け先に不在の場合は、商品は医療機関や薬局店舗に返却されます。
また、処方箋薬の配達においては、受取人による「署名」が配達証明として必須です。