Uber Eats Japan合同会社、三菱電機株式会社、そしてCartken Inc.は、2024年2月21日に自律走行ロボットを使用したオンラインデリバリーサービスの提供に向けて業務提携を行ったことを発表しました。この革新的なサービスは、2024年3月中に東京都内の一部地域でスタートする予定です。
この取り組みにより、Uber Eats(ウーバーイーツ)は米国に次いで世界で2番目にロボットデリバリーサービスを展開することになります。
Google出身のエンジニアが2019年に立ち上げたスタートアップ企業であるCartken社が設計したAI技術を駆使するデリバリーロボットは、三菱電機により日本の道路環境に適合するよう調整され、Uber Eatsアプリを通じてサービスが提供されます。
Cartken製のデリバリーロボットは、高度なAIモデルと物体検知技術を活用し、最高時速5.4kmで歩道を自律走行します。
また、カメラを通じて取得される映像では、個人の特定を防ぐために人物はマスク処理され、通行人のプライバシーに配慮されています。
ロボット内部には断熱性のある約27リットルの積載スペースがあり、配達中も料理などを適切な温度に保ちます。
Uber Eats Japan代表の中川晋太郎氏は、「自律走行ロボットによる配達は、人手不足問題への対応策として、そしてUber Eatsの新しい配達手段として重要性を増しています。このロボットデリバリーにより、お客様や加盟店舗に新たな驚きと信頼を提供できることを楽しみにしています」とコメントしました。
三菱電機の田中昭二先進応用開発センター長は、「ロボットデリバリーは物流クライシスへの有効な対策であり、今回の取り組みが日本におけるサービス普及の起爆剤になることを期待しています」と述べました。
Cartkenの共同創業者であるアンジャリ・ジンダル・ナイク氏も、「東京の活気ある街で当社の自動ロボットデリバリー技術が利用されることを嬉しく思います。日本の消費者にとって、よりアクセスしやすくサステナブルなフードデリバリーを提供できるよう努めます」とコメントしています。
この業務提携により、デリバリーサービスの未来がさらに進化し、利便性と持続可能性が向上することが期待されています。
プロバイダー:Cartken
型式:Model C
機体サイズ:長さ71cm × 幅46cm × 高さ60cm
積載容量:最大27L、20kgまで(想定仕様)
最高速度:5.4km/h